本連盟について
会長 中村恭子
千葉県女子体育連盟は公益社団法人日本女子体育連盟の加盟団体で、千葉県下の小・中・高・大学の教員を対象とした自主研修組織です。千葉県教育委員会の後援をいただき、女性と子どものための体育指導の充実を目指し、実技研修会や研究発表会を企画運営しています。千葉県内の9つの地域にブロック組織を置き、地域ごとの研究活動も実施しています。
本連盟が発足した昭和31年当時は、男性中心の体育界において、女性指導者の地位向上、資質向上を主たる目的に掲げておりました。そして、女性体育指導者=女子の体育=女子の種目=ダンスという構図の中、「表現運動」「ダンス」の教材研究・指導法研究に重点を置いて活動してまいりました。しかし、現在は男女共同参画社会であり、女性の社会的地位は格段に向上しています。体育・スポーツ界でもサッカーや柔道など、かつては女子には適さないと言われていた種目での女子の活躍が目覚ましいように、男女差別なく様々な種目に取り組んでいます。もはや「女子体育」を標榜する必要はないのでは?との声もあります。では、女子体育連盟の特性・存在意義はどこにあるのでしょうか。
昨今は、子どもの体力低下や運動部活動離れが問題となり、運動遊び・集団遊びの不足からか、人間関係をうまく築けない子どもが増え、いじめや不登校が後を絶ちません。今こそ、心と体まるごとでぶつかり合い、わかり合う体育が必要なのだと思います。体育の中でも「表現運動」「ダンス」は、子どもたちの心と体を拓き、互いの違いと良さを認め合って仲間とかかわり、体力・運動能力のみならず創造力や表現力を育成し、グループでの課題解決学習を通じて生きる力を育むことができる、現代の人間教育に最適の体育教材ではないかと思っています。
新学習指導要領では中学校1・2年生で「武道」「ダンス」を含む全領域が必修となりました。一定のルールや技術を用いて対戦や競争を楽しむ他の運動種目と異なり、ダンス、特に「表現」「創作ダンス」や「リズムダンス」「現代的なリズムのダンス」は動きそのものを創出する自己表現活動であり、児童・生徒の表現を引き出す指導には特別な指導技術が必要となります。はじめてダンス指導に取り組む先生、特に自分自身も実技経験のない男性教員には殊更に難しく感じる領域ではないでしょうか。
本連盟は「表現運動」「ダンス」の領域における豊富な経験と実績があります。教師も子どもたちも、誰もが気軽に取り組めて、仲間と積極的に関わり、思わず全力で動いて、自分らしく楽しく表現の世界に接近できる学習指導のノウハウをお伝えすることができます。それこそが現代における女子体育連盟の最大の強みであり、求められている責務だと考えています。
さらに実技研修会では、小学校低学年から実施することになった「体つくり運動」や、女子のための柔道、運動会演技に向けたマスゲームなど、先生方のニーズに合った内容も提供しています。
女性教員、男性教員にかかわらず、本連盟で「表現運動」「ダンス」、女子と子どものための体育指導の研究・研修に参加していただき、千葉県の豊かな体育活動を側面から支援したいと願っています。
令和4年度 役員
○本部理事
会長 中村恭子(順天堂大学)
副会長 植草奈保美(千葉市立星久喜小学校)
七澤朱音(千葉大学)
理事長 小嶋真理(千葉市立更科小学校)
事務局長 関谷亜由美(千葉市立蘇我小学校)
次長 大矢郁乃(千葉市立北貝塚小学校)
財務部長 阿部佳子(千葉市立幕張西中学校)
庶務部長 立野佐知子(千葉県立袖ヶ浦高校)
研修部長 青木由利子(千葉市立弁天小学校)
理事 和田和也(教育庁教育振興部体育課学校体育班)
理事 森 智子(神崎町立神崎小学校)
理事 清藤景子(千葉県立白井高校)
理事 川村由美(我孫子市立久寺家中学校)
理事 荒川陽子(千葉市立幕張西中学校)
理事 荻野真希(千葉市立さつきが丘西小学校)
理事 吉岡亜由美(松戸市立和名ヶ谷中学校)
理事 三原佳子(千葉市立更科中学校)
理事 小山夢美子(千葉市立小中台小学校)
理事 三森詩織(千葉県立千葉商業高校)
理事 田中恭子(千葉県立君津高校)
理事 大口友希(市原市立姉崎中学校)
理事 角谷里奈(千葉市立登戸小学校)
理事 片岡ひとみ(千葉市立山王中学校)
○ブロック理事
千葉市(小)小山夢美子(千葉市立小中台小学校)
千葉市(中)佐藤 綾(千葉市立新宿中学校)
市原 大口友希(市原市立姉崎中学校)
香取 柴田智子(香取市立香取中学校)
安房 篠原大和(南房総市嶺南中学校)
君津 小泉克恵(君津市立周西中学校)
東葛 若菜敏子(松戸市立六実中学校)
山長夷 松井綾子(九十九里町立九十九里中学校)
市川 地口ひかる(市川市立高谷中学校)